カシメ・ハトメ専門店パーツラボ

カシメについてご質問まとめ。取り付け失敗、工具の選び方について

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カシメについてよくある質問

平たい頭のカシメはありますか?
カシメは通常、頭が緩いカーブを描いたラウンド型になりますが、こういうったラウンドでなく平たい頭にしたい!という方用に、頭が平たいカシメがございます。 これは飾りカシメと同じ扱いで、特殊な形状の頭として製造されています。
また打駒カシメ平潰し用の上駒など、ラウンドをあえて潰す工具を使います。 大きな見た目の変化は期待できないものの非常にフラットな頭の仕上がりとなります。
カシメ足の長さ-3mm以下の、非常に薄いものを打ちたいのですが、足がカシメ頭から飛び出ませんか?
平均的な「短足」である6mm足でテストしてみました「カシメはどこまで薄くなるのか?」をご一読ください。
カシメを下まで打ち込むことができません…いつも間があいています。
上記の「カシメはどこまで薄くなるのか?」をご一読いただけるとわかりますが、カシメ頭と足は0距離まで縮めることができます。 どうしても間が開いてしまう…という方に多いのは、カシメを打つ時の台に、新聞紙やゴム板など力を吸収してしまう材質の下敷きをしていることです。 連皿のような金属製の力を跳ね返すタイプの台座をお使いください。カシメの足にかかった力を逃さず、最後までしっかり打ち込むことができます。
取付けた筈のカシメが外れてしまいます。
カシメが外れる原因のうち、よくあるパターンは以下の2種です。
  1. 叩く力が弱く、カシメ頭を足に被せているだけの状態
  2. 取付対象の厚みに対してカシメ足が短すぎて、カシメ足の潰れる余地がない状態
前者の場合は、金属をつぶす・曲げる!とはっきり意識して、思い切り良く叩いてください。 カシメを取り付けるということは、カシメ足を叩いて形を変えて歪にすることで、力で金属を曲げるということです。
後者の場合、穴をあけた取付対象(布や革)にカシメ足を通したとき、表に出てきたカシメ先端が余りにも短いようなら、カシメの足がたりていません。だいたい2mmぐらいは出ていることを確認してください。再度実践的なカシメの選び方をご一読いただき、取付厚みの合計に対して適切な長さの足のカシメをお選びください。
カシメの足が頭から突き出たような、足のシルエットが浮かぶ形に仕上がります。足が長すぎるのでしょうか?
カシメそのものが取付対象の厚みに適していない場合もありますが、工具に問題がある場合も足のシルエットが浮かびます。 カシメの打棒はシンプルなため、使い回しが効くように思われる方が多いのですが、実際にはあまり使い回しは効きません。

もし写真左のように仕上がっているのであれば、工具がカシメにあってないため起こっている症状です。
カシメの頭の径に打ち具が合っていないため、力が本来かかるはずの全面に至っていません。ぴったり合う手打棒をお探しください。
手打棒で打つと、カシメが「ぐにゃっ」と曲がってしまいます
大きく分けて、(1)工具が適していない、(2)打ち方が雑である、(3)カシメの選び方が適切でない、いずれかの場合に起こりえます。 特にパーツラボのカシメは真鍮製のため、鉄に比べて柔らかいので力が適切な方向に向かっていないと曲がってしまいます。 打ち付ける力が歪まぬよう垂直にまっすぐ叩くことがコツです。
  • (1)カシメ頭のサイズにあった適切な手打棒で打ってくださいカシメは大きさや形によって、全て手打棒が違います。 カシメをあててみてぴったり合うものをお使いください。カシメ頭の全面に力を均一にかけることが肝要です。
  • (1)可能な限り、下に敷くカシメ打台は、金属製のものをお使いください。 穴をあける用のゴム板の上では打つ力が吸収され、跳ね返りません。 とくに両面カシメの場合、カシメ足のカーブにあった窪みのある皿でなければ中心がぶれやすく、打ち付けたあとに足傘や頭が歪んでいたり、足がグニャっと曲がる原因となります。
  • (2)カシメは挟み込んで打つ金具です。金具と取り付ける対象は、適切な重ね順を守ってください。 カシメは挟み込んで打たないと意味がありません。 カシメを打つ時は 金属台の上にに1.カシメ足、2.取り付ける対象(布や革)、3.カシメ頭の順番でかぶせ、最後に打棒で打ちます。 また何度も失敗してしまう…という方は、打つ際に以下の点に注意してください。
    • 木槌で打つときに恐る恐る打たないで、いっきに迷わず行く。
    • どうしても一度でできない場合は、軽く少しづつ打ちこんでいく。
  • (3)取り付ける対象の厚み合計に対して、適切な長さのカシメ足をお選びください
    カシメ足の長い・短いのは必ず取付対象(布や革)の合計厚みに合わせてお選びください。 当店では、合計の厚みに対して、両面カシメの場合は(取付対象の厚み+3mm)の足を、片面カシメの場合は、(取付対象の厚み+2mm)をおすすめしています。 もちろん、カシメは少し短かったり長くても取り付けることはできますが、何度やってみても曲がる場合は足の長さを再度ご確認ください。
    とくに取付対象に対してカシメ足が長すぎる場合に、曲がる可能性が高まります。 カシメ足に対し取付対象が薄いときは、裏にあて革や(あて布)をする場合もあります。カシメを取り替えられない場合はそちらの手法もご一考ください。
「ハトメをカシメる」の意味がわかりません。
カシメ凸型の足凹形の頭を被せて、上から叩き足を潰して頭から外れないようにすることで鋲として使います。 金属に力を加えて変形させる永久変形(塑性変形)のことをを「カシメる」という表現で表します。故に「ハトメをカシメる」という言い方もします。

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