カシメ・ハトメ専門店パーツラボ

ハンドプレス打駒:穴あけ用機のご紹介

ハンドプレス機用穴あけ打駒とは

ハンドプレス機に取り付けて、革や布などの柔らかいソフトな素材に、3mmから12mmの各サイズの穴が開けられるハンドプレス穴あけ専用の打駒です。 当店パーツラボの打駒は、上駒が丸く臼のようにすり潰すタイプとなります。

よくご質問で「紙に穴が開けられますか?」といただきますが、薄いコピー用紙などであれば問題ありません。 実際に本製品をつかって紙に穴あけをした実験をハンドプレス機を使った紙への穴あけにご案内ています。

しかし本製品は固いものや、柔軟性の低いものには適しません。 アクリルや塩ビ板に穴あけをしたい!という方のニーズに合う品ではありませんので、くれぐれもご注意ください。

尚、上駒も刃物になって下に突き抜けさせる貫通させるタイプの穴あけ打駒(抜落駒)もありますが、構造上、どうしても故障が多くなる製品のためパーツラボでは店頭販売しておりません。 ご入用の方はお手数ですがお問い合せください。

打駒:穴あけ用

穴あけ打駒8mm用

当店取扱のハンドプレス機(金手)ハンドプレス機(ゴム手)ハンドプレス大型機ハンドプレス機二段式3L型に取付け穴をあける専用の駒になります。
掲載写真は穴あけ駒8mm用のものです。3mmから12mmまでの10種類の穴あけ駒の互いの違いは、下駒に開いている穴の大きさです。

駒の種類によってあける穴の半径が異なりますが、当店の打駒は全て駒の強度を上げるため焼入れを施しており、長くお使いいただくための工夫がなされています。 下記「ハンドプレス機を使った穴あけの方法」をご参照いただき、革や布などの柔らかいものに穴をあける際にお使いください。

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ハンドプレス機を使った穴あけの方法

  1. 8mmの穴あけ駒と1mm厚の革です 今回は、ハンドプレス機と、打駒:穴あけ用8mm用を使って、厚み1mmの革に穴をあけてみます。
    穴あけ打駒8mmならば、アイレット20ハトメ18を付ける時にお使いいただくと便利です。
  2. 穴あけ駒を真横から見た時の形状 さてところで、穴あけ用の打駒は、下駒には丸く円形の穴があり、上駒は丸い形状となっています。 下駒の丸い円周が刃物状になっており、上駒を下ろしてすり潰すような構造になっています。
    故に、硬い物や柔軟性がないもの(塩ビ板、アクリル板)は、この穴あけ駒は適しません。
    ソフトで柔らかい薄手のものにお使いください
  3. レバーを通常どおり引き下ろします 他の駒と同じようにハンドプレスの所定の場所にセットして、革の穴をあけたい場所に下駒の穴部分が被るような位置に調節して革をのせます。
    カシメハトメを打つ時と同じようにレバーを引き下ろしていただきますが…
  4. 革と接する際には少し勢いづけて「ガンッ」と打ち付けてください ここがポイントです。穴あけ用の打駒は、カシメやハトメを打つ駒と違い、静かに引き下ろすだけだと穴は開きません。
    革に到達する直前、グッと勢いづけてください。
    心持ち「ガンッ」と音がするような勢いだと間違いありません。全体重をかけるように叩きつけてください。
    これは、この打駒:穴あけ用の構造が上駒が丸く鋭い刃物状にはなっていないためです。
  5. 引き上げてみると駒の形状にあわせて輪ができていることが分かります レバーを引き上げてみると一段沈んだような格好で、下駒の丸い穴に革部分がえぐられているのが分かります。
  6. 切り口はこのようになります 切れ味、断面図はこのようになります。すり潰しといっても、キレイに革の構造が保たれたまま切断されているのが分かります。

ハンドプレス用の穴あけ打駒は便利な品ですが、他の金具をハンドプレス機と打つ比べて少々の慣れが必要です。 また硬い素材や、厚みのある素材には適さないため、そういった硬めの素材・厚みのある素材に穴をあけていただく際には、手打ちの穴あけ・目打ちなどをご検討ください。 素材や利用状況にあわせて、最適な工具をお選びいただくことが肝要です。

穴あけ駒は、他の打駒と異なり、キチンと穴をあけるのにコツと慣れがいる工具となります。 一度ご購入いただいた工具類は返品交換対象外(消耗品のため)となりますので、よくご検討のうえお決めください。

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